2014年3月6日木曜日

睡眠障害と言う病があります。
最近では結構な人が掛かっている現代病のようです。

私がこの病に取り付かれたのは2年と少し前に、二人いる息子の一人が、
交通事故に遭い、生死を彷徨ったことに起因しているのです。

その日もサウンドさんと言うカラオケのお店で歌っておりました。
そこへ、突然のケイタイです。

「もしもし! ○○さんですか?」
「ハイ!そうですが・・・」
「こちらは救急隊の者ですが、○○さんが事故に遭い、大怪我をして、
呼吸困難に陥っています。
一刻も早く○○病院の救命センターへ来てください。」
「ハイ! 分かりました。急ぎ出向きます」
頭の血が全部足へ落ちていくような、でも何故か不思議なほど冷静な
自分がいました。

夫に車を回すように頼み、指定の病院へ向かいました。
府中街道は混んでいて、イライラさせられましたが、
人生はなるようにしかならないのだから、との想いを致し、
極力自分を落ち着かせました。

そして、着いた病院の救命センターのベッドに横たわっている息子の悲惨な姿・・・
この子の人生はここで終わってしまうのだろうか・・・
嫌な予感が脳裏をかすめました。

実はこの息子の父親も34歳の時に交通事故で亡くなっているのです。
父と子が同じ運命を辿るのか・・・
そんなに不条理があって、たまるものですか・・・
涙の前に怒りが込み上げてきました。

「アナタ! 私は27歳の時から、アナタの忘れ形見のこの子を守り抜いて生きてきました。
なのにそちらへ連れていく気なのですか? まだ47歳ですよ!二人の娘もいるのですよ!」

亡き前夫に怒りの矛先を向けて抗議していました。心の中で・・・

そして・・・息子は・・・亡き夫が守ってくれたに違いありません。
2年間の治療の末、健康体になり、今は元気で仕事をしています。
私の血を強く引いていますので、歌が大好きです。
年に何回が一緒にカラオケボックスへ行き歌います。
親ばかと笑われそうですが、音感・リズム感・声色にも優れていて
なかなかの歌を唄ってくれます。
アナ、嬉し、喜ばしとばかり、目じりを下げているやっこ母さんです。

でも、未だに、睡眠障害は治りません。
でも、息子を元気にさせてもらえましたから、無理して寝ないことにしています。
寝ていない分、人様よりも人生と言う時間を長く楽しめるのですから・・・
と、楽天家でもあるやっこ母さんです。




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