今日は犬の安楽死について、お話いたします。
私の過去のブログに目を通して頂いた方には
お分かりになると思いますが、
私はある時期に2頭の大型犬を飼っていました。
1頭は盲導犬として、又麻薬探知犬として、活躍して
世に広く知られているラブラドールという犬種でした。
生後3ヶ月の時にブリーダーさんから求め、大切な
家族の一員として、我が家で幸せに過ごし、
13歳半で癌のために亡くなり? 天国へ送りました。
彼女に「華」と命名したのは私でした。
私に子供は息子だけで、娘がおりません。
それは母親にとっては、いかにも心寂しいものでした。
友人たちの多くは必ず一人娘さんをお持ちでした。
私にも一人娘がいてくれたなら・・・と、
叶わぬ願いと知りながら、娘のいる生活を夢に描いていました。
背の高いところは夫に似ていて、目の大きいところは私に似ていて、
明るく楽しい性格も私がいい・・・
几帳面なところは夫の方がいいのかしら・・・
なんて・・・
「華」・・・華麗の華・・・華やか・・・華美・・・
この字のイメージはとてもステキです。
我が家に天使のように舞い降りてきた生後3ヶ月の子犬に
迷わず華(ハナ)と名づけました。
勿論女の子です。
そして、この子が正しく私にとっての娘のような存在になっていくのです。
癌という病に侵されたハナに、苦痛を与えたくなくて、
私が究極の愛と信じて選んだ送り方が、安楽死だったのです。
ハナは私を信じて、自宅へ呼んだ獣医さんと看護師二人、
そして主人と私の手の中で何の苦しみもなく、穏やかに眠るように
天国へ旅立ちました。
苦しい咳き込み、そして吐血、犬は我慢強いですから、
耐えていました。
でもその澄んだ目は「お母さん!苦しいよ!」と訴えているようでした。
ハナちゃん!
苦しみから解放されたね!
母さんは間違ってはいなかったわよね!
西洋では犬やネコが癌や交通事故で長らえる命でないとの判断がつくと、
獣医さんは進んで安楽死を進めるそうです。
いたずらに苦しみを与えない。
飼い主に経済的な負担を強いない、その二つが理由であろうと、
ある書物に書き記してありました。
ハナの遺骨は未だにドンチの遺骨と共に床の間に鎮座しています。
いつか、主人か私が骨になったら一緒にお墓に入る予定です。
ハナとドンチもそれを望んでいると信じて・・・
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