ハナの愛らしさは特別でした。
私たちの言葉は殆ど理解しました。
ドンチが来るまでは、ハナのお散歩は私の専門職にしていました。
1日4回も・・・
まだ幼犬の頃から言葉を教え込もうと、いつもいつも話しかけていました。
ねえ、お散歩に行かない?
そろそろ、お昼ご飯にする?
お昼ねしたらどうなの?
そろそろ、おしっこが出るでしょ?
ケンちゃんが帰ってくるかもよ。
ビンキーちゃんのお家へ行って遊びましょうか。
雨が降りそうよ。
お父さんが帰ってくるころじゃないの。
などなど・・・寝ている以外はいつもお話していました。
散歩をしていても回りの方から嘲笑を受けていました。
ですから、いつしか、ハナは言葉を沢山覚えて理解するようになりました。
無口なママには出来ない芸等だったかもしれません。
「この母に、この犬あり」ということでしょうか・・・
どこへ行っても皆様から愛されました。
ハナちゃんを知らない人はいないというほど人気者でした。
ハナのママは小さくなっていました。
でも、お腹の中では「私の教育でこうなったのよ」って自慢していました。
名犬ハナの秘話をいたしました。
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