2010年7月29日木曜日

ドンチ物語











我が家にはラブラドールの「ハナ」と、もう1頭ミックス犬の「ドンチ」がおりました。
「ドンチ」は推定年齢12歳の時に我が家に家族として迎え入れました。
犬の12歳は老犬です。
「ハナ」もすでに9歳になっていましたから、そろそろ手のかかる老犬の仲間入りしていました。
老犬の介護を2頭するとなると体力的に大変ですが、そんなことも眼中に置かず、ドンチが置かれている無人の廃材置き場から連れ帰りました。
ドンチには涙なしでは語れない不幸な生い立ちがありました。
ドンチが不憫で私はドンチの知る限りのことを記録しようと思い書き留めておきました。
長い長い詩のようなものになりましたが毎日少しずつアップしていきたいと思います。

1
ぼくは犬のドンチくん
ホントの名前はドンだけど
誰かがなぜだかチをつけて
いつしかぼくはドンチくん

ぼくはいくつ?と聞かれても
返事ができないドンチくん
なぜってぼくは捨てられ子
年を教えてもらえない

きみたちが生命をもらったその日から
小学校を終わるまで
そんなに長い年月をぼくは一人で生きてきた
たった一人で生きてきた

ひろい敷地は家もなく
つんであるのはごみばかり
ぼくの仕事は守り番
ごみを守って12ねん

ぼくをつないでいるくさり
世界はひろーいはずなのに
ぼくの生きてた世界はね
たったたったのくさりのながさ
(明日に続く )

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