2010年7月30日金曜日

ドンチ物語 2















ドンチは12年間、繋がれたまま生きてきましたから、お散歩が命のような子でした。
私はドンチの12年間を取り戻してあげたくて、1日3回、必ずお散歩させました。
近くの山や森を歩かせました。
それは私自身の健康にも大変役立ちました。
いつしか、ドンチと私の関係は揺ぎ無いものになり、強い信頼関係が生まれました。
ドンチの「確かなるボス」にさせてもらえたわけです。
私にしても、9年間の時間を共に生きたハナと何ら変わらないドンチへの深い愛情が芽生えました。
夜はお布団を敷いて枕させて私の寝室の隣の部屋で寝かせました。
ハナと共に・・・
ドンチはハナが亡くなると後を追うように天国へ旅立ちました。
素晴らしいオス犬、ドンチでした。

ぼくを見つけたおねえさん
くろいバイクのおねえさん
毎日ごはんと水もって
ぼくのいのちをつないでくれた
ぼくのねばしょもつくってくれた

雨がふったらカッパきて
雪がふったらドカジャンで
台風だってお正月だって
黒いバイクでやってきた
ぼくを見つけたその日から
5年間、毎日毎日きてくれた


夏はよしずでひかげをつくり
冬はおんぼろいぬごやに
あめかぜはいらぬようにとて
ビニールはってくれたひと


きんじょのやさしいおばさんは
くさりがからんでうごけない
ぼくをたすけてくれました
ぎゃくたいされてけがすると
薬もつけてくれました

おばさんぼくをなでながら
いつもひとりでなきました
ドンチごめんねおばさんは
ドンチを飼ってあげられない

でもね、おばさんいつだって
ドンチにいつかしあわせが
きっといつかは神さまが
かならずしあわせくれるよう
祈っているよきみのため

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