2015年7月20日月曜日

兄が死んだ
5歳年上の兄は
享年78歳だった

豪放磊落のように見えるが
神経細やかな 優しい男であったと
他人は皆 口を揃えて云う

死に顔は 今まで見た事のない
別人の顔をしていた
偉くなった兄なので
構えて 気負って いたのだろう

重い 鎧も兜も脱いで
重圧から解き放たれて
さぞかし楽になったのだろう

ねえ、お兄さん
来世はもう 社長業はいいでしょ!
競争と名誉と権力の世界は生きにくかったでしょ!

少年の頃から医者になるのが夢だったのに
実業家になった お兄さん
次の世は貴方の本当の夢をかなえて 
医者になって
命をみつめ 助ける人になってください。
その方が似合います・・・

さようなら・・・さようなら・・・さようなら!
又、そのうち・・・あちらでね・・・

「頬こけて 肉そぎ落ちた 躯には 兄の面影 何もかも無く」

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