2014年8月21日木曜日

年々、夏の暑さが厳しくなる。
これでは、とても歌を唄いに出掛ける気にもならず、
家で涼しく過ごしたが、何か遣り残したようで、空しい1日だった。

「The  Way  We  Were」・・・「追憶より」という歌を練習した。
とても難しい。
この歌を人前で歌えるようになるには、毎日1時間歌っても、
3か月は掛かるだろうか・・・

でも、いつか、きっと・・・唄います!

2014年8月18日月曜日

2・3年前の話しになる。
歌を唄いに行っていた先で、意気投合する女性に巡り合えた。
一生のベスト・フレンドになろうと、お互いにそんな約束を交わした。

彼女は歌歴が長く、声も良く、
素晴らしい歌を歌える人だった。
容姿に独特な風情のある人で、一見、夢二の絵の世界を感じさせた。

それからは、食事に行ったり、お茶をしながら歓談したりと、
女性同士ではあるが、蜜月のように楽しい日々が続いた。
彼女からは、まるで恋文かと思われるような、熱いメールが再三届いた。

でも、それも、1年とは続かなかった。
今となっても、その理由さえも定かではない。

ある時、彼女の仲良くしている別の友人に宛てて書かれたメールを
それを受けたその人から読まされる事になる。
私に見せてくれたそのメールの全文を読んで唖然とした。

その内容たるは、延々と私の悪口の限りが書かれていた。
なんで・・・あの彼女が・・・
とても信じられるものではなかったが・・・
残念ながら、総て事実だった。

そして、友情はあっけなく終わりを告げた。
それから3年が経ち、先日彼女から突然のメールが届いた。
癌の検査で腸に癌が見つかり手術するというものだった。

自分の犯した罪を懺悔するメールで、詫びに徹する文章だった。
何が原因だったのか・・・それは記していなかった。
でも、もういい・・・

人は誰もが罪人である。
一生に一度も罪を犯さない人間などいないのだから。
手術が成功して、又素敵な歌が歌えるように祈っているとメールを返した。

今頃は手術が終わっているかもしれない。
元気になって、又何処かでバツタリ出会って、一緒に笑顔で歌が歌えたらと、
密やかに願っている。
私はもう、彼女をすっかり許しているから・・・








2014年8月8日金曜日


よるべなき心細さよ電話してみようか。いないな乞ふな求むるな

             
作者は宮柊二の夫人で、大正6年生まれ、現在、94歳。

きょう一日、誰とも話すことなく過ぎてしまった。
子どもや友人に電話でもして声を聞きたいな。誰かと話したいな。
いやいや、止めておこう。
電話をしたところで寂しさが消えてなくなるわけでもなし、誰かに何かを求めるのはよそう。
たとえ子どもであっても頼ってはいけない。

老いの一人暮らしの心細さが伝わってくる。
けれども、「いないな乞ふな求むるな」に、寂しさと同時にかすかなユーモアが滲む。
老いの心意気とでも言おうか、しなやかな強さがある。

最近、上記の歌とその解説を目にした。
私より二まわり年上の女性の見事な生き方に感動を禁じえない。
これからの人生の師と思い、老いても独立独歩の精神で生きていこう!
悩み、迷いの生ずるこの年に素晴らしい歌に出会えて有難かった。